生駒、天理両高校野球部に特別賞 - 関西元気文化圏賞
感動の“再試合”を評価
文化庁が主管する文化庁芸術祭賞(関西参加公演の部)と関西元気文化圏賞(同文化圏推進協議会選定)の合同贈呈式が25日、大阪・中之島のリーガロイヤルホテル大阪で行われた。同文化圏賞特別賞に「生駒、天理両高校野球部」などが選出され、両校の主将らが出席した。
両校は昨年夏の選手権奈良大会決勝で対戦。ただ、生駒の主力選手が新型コロナウイルス感染により、メンバーの大幅入れ替えを余儀なくされ大敗した。選手権終了後の9月、天理高校の呼びかけでベストメンバーによる“再試合”が実現。僅(きん)差の熱戦となり、試合終了後、全員がマウンドに集まり歓喜の輪を作った。その「スポーツマンシップあふれる姿が日本中に感動を与えた」と、評価された。
式典では生駒高校主将の熊田颯馬さん、天理高校前主将で対戦時の主将の戸井零士さんがそろって登壇。松本正義同協議会会長から表彰状などを受け取った。プロ野球の阪神タイガースにドラフトで指名され、入団した戸井さんは「(再戦は)私たちの思いが実現した。多くの方に喜んでもらい光栄。私事ですが、プロでも頑張りたい」などと話した。