歴史文化

鳥獣たちにほどこし 「生飯投げ」 - お水取り

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生飯を投げる練行衆=7日、奈良市雑司町の東大寺

 東大寺二月堂の修二会(しゅにえ=お水取り)の本行中、練行衆の正式な食事は1日に1回。食事も行の一部であり、「食(じき)作法」として長い祈りの後にとる。日によっては翌日の午前4時ごろになる下堂の時まで、食事はもちろん水を飲むことも禁じられる。

 

 食作法後は鳥獣たちへ食物をほどこす意味合いの習わしで、取り分けて紙に包んだご飯を食堂の出口から投げる。「生飯(さば)投げ」と呼ばれ、練行衆は向かいの閼伽井屋(あかいや)の屋根に投げた。食堂の周囲にはシカやカラスたちが姿を見せていた。

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