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【ことなら’23秋】グルメにレジャー! 満足度プラス 楽しみもりだくさんの奈良の伝統建造物

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 秋の行楽シーズンがやってきました。「どこへ出かけようか」と考え始めている人も多いのでは。奈良県内には、歴史ある建物などが各地に残っています。一度見てみたいものですが、見るだけじゃもったいない。受け継がれた伝統に思いをはせながらも、食べたり遊んだりできる、プラスαのお楽しみがある伝統建造物を紹介します。

 

名勝依水園「三秀亭」(奈良市)

庭園を眺めながら 心安らぐひとときを

 

 国の名勝庭園に指定される「依水園」。奈良晒で財をなした清須美道清が庭園を整え、明治期には同業の関藤右衛門に、昭和期には、神戸の海運業者中村準策へと引き継がれた。

 園内にある田舎家風の建物「三秀亭」は、清須美氏が茶席として移築した。江戸時代の形式を残しながら、円窓や網代の天井など明治時代の意匠を加え、明治期に大きく改装。名物の鰻とろ御膳3500円は、初代館長中村準佑氏の好物「鰻」と「麦とろ」がメニューに。街のにぎわいより少し離れた美しい日本庭園は、四季折々の草花が訪れる人を楽しませてくれる。

 

人気の鰻とろ御膳のほか、暑い時期にはそうめんが人気とか

 

【お店データ】

《住所》奈良市水門町74

《電話》0742(25)0781

《時間》9時30分〜16時30分

(三秀亭:食事11時30分〜14時、喫茶10時30分〜15時30分)

《休園日》火曜日

《入園料》一般1200円、高大生500円、小中学生300円(三秀亭のみの利用は入園料不要)

WEBサイト≫≫https://isuien.or.jp/

 

 

江戸川 ならまち店(奈良市)

呉服商の邸宅跡で 関東風うなぎを味わう

 

 およそ150年前、明治期の建築。店にある建物の由来によると、実業家・関藤次郎によって明治初期に建築された建物で、戦後、呉服商を営んでいた宮島善治が譲り受けた。店内は実業家の邸宅らしく、趣のある造りに。大正期に増築された洋館部分はレトロ感たっぷり。

 貴重な建物の保存を願う地元住民らの強い要望を受け、約20年前にうなぎ料理店の江戸川ならまち店がオープン。蒸しの入った関東風のうなぎは、ふっくらヘルシーと人気。定番のうな重のほか、御膳風のメニューも用意している。

 

人気はうなぎ一匹を使ったうな重竹4000円

 

【お店データ】

《住所》奈良市下御門町43

《電話》0742(20)4400

《営業時間》平日11時〜15時(14時30分L.O.)、17時〜21時(20時L.O.)、土日祝日11時〜21時(20時L.O.)

《定休日》第3木曜日

《駐車場》提携駐車場あり

WEBサイト≫≫うなぎ料理江戸川

 

 

うぶすなの郷 TOMIMOTO(安堵町)

記念館の時代を経て 富本憲吉の思い感じる場に

 

 安堵町に生まれた陶芸家・富本憲吉は、この地を「うぶすな」と呼び、自分の原点として大切にしていた。その生家が記念館となり、現在は宿泊施設やレストランとして営業。江戸時代後期に建てられた長屋門や、客室として使われている離れの「日新」は、憲吉が暮らしていた当時の姿が思い浮かぶよう、大切に引き継がれている。

 富本憲吉記念館開館時に建築された大和民家様式の主屋はレストラン「五風十雨」として、奈良の旬の食材を生かした料理を提供している。

 陶芸や絵付け、苔玉の体験も予約制で開催している。

 

昼食は、うぶすなの松花堂「箱」5500円、「翔」7200円、「彩」8800円など。夕食は会席1万円〜

 

【お店データ】

《住所》安堵町東安堵1442番地

《電話》0743(56)3855 (11時〜17時)

《営業時間》昼食11時〜14時30分(最終入店13時)、夕食17時〜(L.O.19時)

《定休日》火・水曜日 ※レストランは3日前までの完全予約制。宿泊も受け付けている

《駐車場》あり

WEBサイト≫≫https://and-tomimoto.jp/

 

 

生駒山上遊園地(生駒市)

山頂からの素晴らしい眺め 90年以上愛され続ける

 

 標高642mの生駒山上にある県内唯一となった遊園地。昭和4年の開園以来、世代を超えて愛され続けている。現存する大型遊具で国内最古といわれる「飛行塔」は2021年、土木学会選奨土木遺産に認定。山頂よりもさらに約20m高い、ゴンドラからの眺めは素晴らしく、天気がよければ大阪湾や神戸方面までを一望できる。

 園内の乗り物の中には、付き添いがあれば0歳の子どもが乗れるものもあり、小さい子ども連れの家族がたくさん訪れる。最近では、レトロな雰囲気を楽しむ若いカップルも多数訪れている。

 

祖父母世代も幼少期を思い出す遊園地

 

【お店データ】

《住所》生駒市菜畑2312-1

《電話》0743(74)2173

《営業日》〜2023年12月3日(毎年、冬期は長期休園、春に再開)

《休園日》毎週木曜日、そのほか休園日あり

《営業時間》10時〜17時(シーズンによって営業時間は異なる)

《入園料》無料(のりもの料金は別途必要)

《駐車場》あり(有料)

※各種のりものは点検などにより運休の場合あり

WEBサイト≫≫http://www.ikomasanjou.com/

 

 

蔵元料理 マルト醤油(田原本町)

復活した奈良最古のしょうゆ蔵で しょうゆと地元野菜の料理を

 

 元禄2年に大和盆地の中央で創業し、戦後間もなく閉じられたしょうゆ蔵を、18代目当主の木村浩幸さん(46)が約70年の時を経て復活。緑豊かで、食文化の豊かな大和盆地の風景を次の世代につなげたいと、復活したしょうゆと地元産季節の野菜を使った料理を提供するレストランとホテルをオープンした。しょうゆは大和川沿いで作られる大豆や小麦を使って醸造。レストランでは創業当時の雰囲気をそのまま伝える建物で、復活したしょうゆと地元産の野菜を中心とした季節のコース料理を味わえる。完全予約制。ランチ5500円、ディナー1万円・1万2000円。

 

コースの内容は季節に応じて年8回変更される

 

【お店データ】

《住所》田原本町伊与戸170

《電話》050(3628)8894(10時〜18時)

《営業時間》ランチ:11時30分〜14時30分(最終入店12時)、ディナー:18時〜21時(最終入店18時30分)

《定休日》水曜日、第1・3火曜日

※レストランは完全予約制。宿泊も受け付けている

《駐車場》あり(詳しくはHPで確認を)

WEBサイト≫≫https://maruto-shoyu.co.jp/

 

 

古墳カフェ・Midoro・(御所市)

敷地に巨勢氏の古墳 築180年お屋敷カフェ

 

 水泥地区の南古墳は道沿いにあるが、北古墳は西尾氏の屋敷の門を通らないと見えない。一般には御所市文化財課に電話して西尾氏に伝達してもらい見学の予約をする。屋敷内に展示コーナーがあり、家人の案内でみることができる。西尾氏の屋敷は長屋門が周りにあり、虫籠窓が特徴的な築180年の日本家屋。釘を1本も使っていない建築物だ。古墳も屋敷も一見の価値がある。

 もう一つの楽しみは敷地内のカフェ。ランチはメインとみそ汁を除き副菜が7品。重ね煮という調理法で体にやさしい物を提供している。カフェに訪れた人は古墳見学も可能。

 

ランチ1650円、スイーツ1品とドリンク付で1980円要予約。スイーツのカフェタイム利用は予約なしで可

 

【お店データ】

《住所》御所市古瀬904

《電話》080(5326)0269(後藤)

《営業時間》11時〜16時

《定休日》水〜土曜日

《駐車場》あり

公式instagram≫≫https://www.instagram.com/kofun_cafe_midoro/

 

 

ホテル&カフェレストラン KANAU(五條市)

重要文化財の旧皇居で 宿泊やランチを楽しむ

 

 当初の建築は2階建ての金閣寺のようなものであったらしい。現在の茅葺き屋根にしたのは江戸の初期のころだそうだ。

 門をくぐり右手に日本家屋のホテル、中は改築して洋風に。1泊素泊まりで1人1万円くらい。ピアノも弾き放題。犬の同伴も可能で一緒に川遊びも楽しめる。また幻の鉄道「五新鉄道」が散歩コース。トンネルや橋梁などの遺構を散策することができる。正面の重要文化財の建物がカフェレストランKANAU。パスタやピザ、かき氷も食べられる。さらに川沿いのテラスでバーベキューもできる。

 

ランチコースは3410円から。写真は単品の鹿肉のローストグリル野菜添え2530円

 

【お店データ】

《住所》五條市西吉野町賀名生1番

《電話》0747(32)0080

《営業日》レストランは水・土・日曜・祝日。ホテルは無休

《営業時間》レストランは11時〜15時30分(L.O.)

《駐車場》あり

WEBサイト≫≫https://www.kanau1318.jp/

 

 

布穀薗(ふこくえん)(斑鳩町)

北畠男爵の元邸宅を和カフェに 母屋を望みながらランチ&スイーツ

 

 母屋は明治期に司法官を務めた北畠治房の元邸宅で明治20年建築。むくり屋根や格子のデザインなど特徴も多い。同時期に建てられた長屋門を現在カフェとして利用し、店内や庭のテラス席から母屋を望むことができる。

 奈良県産の食材を使ったランチやスイーツが豊富で、竜田揚げランチ1750円は開店当初から不動の一番人気メニュー。その他のランチにも自社開発の全粒粉入りそうめん「ベル・ブラン」を使った料理が付いている。また柿と白あんの最中と豆腐白玉だんご850円などオリジナリティーあふれるスイーツメニューもあり、ゆっくりできる。

 

人気の竜田揚げランチ。法隆寺や中宮寺も近く観光客も多い

 

【お店データ】

《住所》斑鳩町法隆寺2-2-35

《電話》0745(44)8787

《営業時間》10時〜16時(L.O.15時45分)

《定休日》水曜日(祝日の場合営業)

《駐車場》あり

※建物は現在居住中のため内部の公開は無し。

WEBサイト≫≫http://fukokuen.com/

 

 

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