自動販売機は、日々の暮らしの中で欠かすこ…
自動販売機は、日々の暮らしの中で欠かすことのできない、日本文化の一つかもしれない。山の中や、人通りの少ないような所でも見かける。
筆者の自販機の思い出は、高校1年の時、実習で京都の美術館を訪ねた時の話。「ヤングおー! おー!」という当時の人気テレビ番組で宣伝していたカップヌードルの自販機と遭遇した。「これがあの…」と興奮したのを覚えている。
2021年末現在で飲料水など各種の自販機は、国内で400万台近くもあるらしい。治安の良さを反映したもので、種類の多さも世界に誇れるものだ。
その中に新たに「鹿せんべいの自販機」が加わった(25日付3面既報)。鹿せんべいは昼間、奈良公園のあちこちで売られているが、夜間や早朝は手に入らないため、観光客らが別の食べ物を与えてしまうことがあるそうだ。
そうしたマナー破りを防ぎ「鹿を守る」という思いが込められているという。六角形の箱入りで10枚入り500円と少し高いが、売り上げの一部が鹿愛護会に寄付されるとなれば納得できよう。
旅行記念の写真スポットにもなりそうだ。(恵)