米価高騰に対応するため、政府は備蓄米を最大21万トン放出すると決めた。昨夏の南海トラフ地震臨時情報発表後の「令和の米騒動」で価格は確かに高騰した。国は昨年の収穫量は前年比2.7%増と発表したが、夏日の増加やそれに伴う虫害で、出荷に耐えるコメの量は逆に減ったとする関係者は多い。生産経費の増加にあえぐ農家からは「ようやく適正価格」との声も聞かれる。実情を探った。