健康祈り大きな“一服” 奈良市の西大寺で新春初釜大茶盛式
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奈良市西大寺芝町1丁目の西大寺で16日、伝統行事の「新春初釜大茶盛式」が営まれた。参加者は直径30センチ以上ある大きな茶わんで新春の一服を楽しんだ。
鎌倉時代に同寺を再興した高僧叡尊(えいそん)が1239(延応元)年1月16日、同寺西方の八幡神社に献茶し、民衆にも振る舞ったのが始まりとされる。
この日は約40人の参加者が、顔がすっぽりと隠れる大きな茶わんを持ち上げ、年の初めに飲むと1年間無病息災で過ごせると伝わる茶を数人で回し飲んだ。
初めて参加した奈良市の主婦、砂田厚子さんは「重さが心配だったが一人で持ってとてもおいしくいただけた。由来のお話を聞くことができたのもよかった」と笑顔で話した。