「達陀(だったん)帽いただかせ」 笑顔こぼれる大和の春 健やかな成長願い - 奈良お水取り2024
「お水取り」の名で親しまれる東大寺二月堂(奈良市雑司町)の修二会(しゅにえ)は15日未明、満行を迎えた。一夜明けた朝からは、子どもの健やかな成長を願う「達陀(だったん)帽いただかせ」があり、多くの親子連れが二月堂を訪れた。
達陀帽は堂内で行われた火の行「達陀」で練行衆(れんぎょうしゅう)がかぶった金襴(らん)の帽子で、子どもがかぶると呪力が宿り健康に育つとされる。
奉仕する二月堂朝参講(横田好弘講社長)の講員らが、子どもたちに達陀帽をかぶせ「身体健全に守らせ給え、南無観自在菩薩」と祈った。
祖父の関博司さん(63)らに連れられて初めて達陀帽をかぶった奈良市の高岡凛成くん(2)は「かっこよかった」と笑顔。関さんは「大きな病気やけがをしないですくすく育ってほしい」と話していた。