「小観音後入」 下七日の本尊お迎え - 奈良・お水取り2024
東大寺二月堂(奈良市雑司町)の修二会(しゅにえ、お水取り)は8日、本行後半の「下七日(げしちにち)」に入った。同日未明には下七日の本尊「小観音(こがんのん)」を内陣に迎える「小観音後入(ごにゅう)」が営まれた。
二月堂には本尊として大小2体の十一面観音があり、本行前半の「上七日(じょうしちにち)」は須弥壇(しゅみだん)に立つ「大観音」、下七日は厨子(ずし)に納められた絶対秘仏の小観音が本尊となる。
同日午前0時47分ごろ、練行衆(れんぎょうしゅう)4人によってささげ上げられた厨子は、2本のたいまつに導かれて二月堂内の外陣を巡行。北面で一度止まり、大導師の森本公穣さんが勧請(かんじょう)の祈りをささげた。その後、厨子は南面の扉から内陣の須弥壇に安置され、練行衆はほら貝を吹き鳴らして迎えた。