奈良・国際中でウズベキスタン大使館職員が出張授業 - 子どもたちの交流で平和を【ふりがな付きニュース】
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奈良県立国際中学・高校(奈良市二名町)で2月6日、中学1年生71人を対象に、駐日ウズベキスタン共和国大使館の職員、エルガシェフ・ファヒリデインさんによる出張授業「シルクロードの宝石・ウズベキスタンを知ろう!」が行われました。生徒たちは熱心に耳を傾け、日本との共通点や相違点などを考えました。
授業では国土の面積や国旗、日本からの所用時間などを、三択クイズ形式で紹介。1991年に独立したこと、世界で2カ国しかない二重内陸国(※注)で水が貴重なこと、サッカーが人気で、プロフという米を使った伝統料理があることなども伝えられました。エルガシェフさんは授業の中で「平和のために、子どもたちが交流して、良い世界をつくってほしい」と思いを伝えました。
授業を受けた古島由悠さん(13)は「ウズベキスタンの人たちは日本に対して友好的と知った。同世代と交流を深めたい」、生徒会長も務める山神彩愛さん(13)は「学校を見学したいし、日本との相違点を見つけにウズベキスタンを訪れたい」とそれぞれ話しました。
中央アジアに位置するウズベキスタン共和国のサマルカンド州と奈良県は古くからシルクロードを通じて深いつながりがあるという縁で、2021年12月に友好提携を結んでおり、今回の出張授業は、2025年に開催される大阪・関西万博をきっかけに地域の人々や子どもたちと万博に参加する世界の国・地域の関係者が国際交流を深める仕組みづくりのための「万博国際交流プログラム・コーディネーター連携モデル事業」として実施されました。
※注=2つの国を通らないと海に出ることができない国のこと。世界でウズベキスタンとリヒテンシュタイン(ヨーロッパ中部)の2カ国のみ。
出張授業で母国を紹介する駐日ウズベキスタン共和国大使館の職員、エルガシェフ・ファヒリデインさん=2月6日、奈良市二名町の県立国際中学・高校
駐日ウズベキスタン共和国大使館の職員、エルガシェフ・ファヒリデインさんと記念撮影=同