「注連撒き」 結界用の縄選び - お水取り2024
奈良市雑司町の東大寺で21日、二月堂修二会(しゅにえ=お水取り)で結界に用いる、しめ縄を選ぶ「注連撒(しめま)き」があった。
「社参」の後、練行衆の作法を支える堂童子の稲垣海清さん(49)が二月堂そばの遠敷(おにゅう)社と飯道(いいみち)社に束ねたしめ縄を供えて参拝。各社殿前の石段から、下で待ち構える童子らにしめ縄をまいた。
修二会の舞台となる二月堂の清浄を守るために結界を張るしめ縄は、童子が受け取ったものを使用し、地面に落ちた縄は「塵(ちり)」と呼ばれて使わない習わしとなっている。「輪注連」と呼ばれるしめ縄は練行衆の各塔頭の門などに掛けられる。
注連撒き後、童子らは二月堂南側の石段などにしめ縄を張り渡した。