大和古寺・お参り日記【36】 - 般若寺(下)
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境内にそびえ立つ十三重石宝塔(国重要文化財)は、宗から日本に渡った鎌倉時代の石工、伊行末(いぎょうまつ)と息子の伊行吉(いぎょうきち)らによって建てられた。元は聖武天皇の創建と伝わる。
高さ14・2メートルもある石塔は珍しく、大きな基壇の上に立つためより大きく見える。東西南北に薬師、釈迦、阿弥陀、弥勒の四仏が彫刻され、ぐるりと回って四方から手を合わせた。
昭和39年の解体修理で聖武天皇が奉納したとされる「白鳳阿弥陀如来立像」をはじめ、多数の納入品が見つかり、29日まで特別公開されている。
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