戦争の悲惨さ伝える 香芝市で平和を考えるパネル展
戦争を知らない世代に戦争の悲惨さを伝えようと、奈良県香芝市は同市藤山1丁目の市民図書館で「平和を考えるパネル展」を開いている。31日まで。これに合わせ、同館は戦争に関連した特設コーナーを設け、子どもから大人向けに絵本、紙芝居、書籍約200冊を貸し出している。
同パネル展は2010年から毎年夏に開催され、14回目。
原爆投下後のキノコ雲▽被爆者が描いた黒い雨▽焼野原となった広島―。当時の惨状を伝える写真や絵のパネル14点に戦争体験者の証言を添えた。
8日、香芝市在住の祖父とパネル展示を見た横浜市の小学3年生、堀部純平くん(8)は「昔は戦争で爆弾が落とされたけど、今は戦争がなくていいと思った」。兄で小学5年生の哲平くん(10)は「戦争で人々が大変な思いをしているのがかわいそう」と感想。2人は「今もし戦争が起きたら怖い。起きてほしくない」と平和の尊さを感じていた。
午前9時30分〜午後5時開場(金・土曜は午後7時)。月曜休館。