【動画あり】大仏さま、頭の先まできれいに 東大寺でお身拭い
奈良市雑司町の東大寺大仏殿で7日、「奈良の大仏さま」で親しまれている本尊・盧舎那仏(るしゃなぶつ)の1年のほこりを払う恒例行事「お身ぬぐい」が営まれた。
二月堂の湯屋で身を清め、白装束を身にまとった僧侶や信者ら約170人が参加。大仏から魂を抜く法要に続いて、天井からワイヤで吊り下げたゴンドラ3基も使用し、高さ約15メートルの大仏の頭の先から膝下まできれいにほこりを払った。綿ぼこりや花粉、線香の灰などのほこりが積もっているという。
参拝者は大仏の上に人が乗る珍しい光景を写真に収めていた。奈良市の大学生小嶋美香さん(21)と丸山千咲さん(21)は「貴重な作業を見られてよかった。人が乗っているとより大仏様の大きさを感じた」と話した。
お身拭いの終了後、放水銃やドレンチャーの放水試験も行われた。