大阪高裁の判決で確定した奈良市の新火葬場「市斎苑『旅立ちの杜(もり)』」(同市横井町)の土地取得を巡る損害賠償請求訴訟で、請求額約1億1640万円と遅延損害金のうち、仲川元庸市長と地権者がそれぞれ3000万円を支払い、残る約8600万円を市が債権放棄する和解は「違法で無効」として、住民訴訟原告団は28日、「怠る事実の違法確認請求」並びに、市の債権放棄は市の損害に当たるとして、改めて仲川市長と市の代表監査委員、元地権者ら4人に対し市が支払いを請求するよう求める「損害賠償請求」の訴訟を奈良地裁に起こした。