【動画あり】がん封じの笹酒 奈良・大安寺で「竹供養」
がん封じの寺として知られる奈良市大安寺2丁目の大安寺(河野良文貫主)で23日、伝統行事の「竹供養・がん封じ笹酒夏祭り」が営まれた。笹娘たちが竹筒に入った酒や水を授与し、多くの参拝者でにぎわった。
竹供養は「この日に竹を植えれば良く育つ」という竹酔日(ちくすいじつ)の故事にちなんで始まった行事で竹の恩恵をたたえる。 昨年までコロナ禍で縮小されていた竹供養の儀では、虚無僧(こむそう)のお練り、本堂法要、尺八の献曲、竹林での加持などが通常通り行われた。
笹娘は藤影きもの専門学校(奈良市)の学生14人が務め、涼しげな浴衣姿でにこやかに竹杯に日本酒を注いだ。奈良市の主婦、川尻敬子さん(75)は「(笹酒は)とてもおいしく、五臓六腑(ろっぷ)に染みわたります。健康でいられるようお祈りしました」と笑顔で話した。