奈良市会臨時会、和解案議論も平行線 - 新斎苑用地取得 二段訴訟の在り方焦点
奈良市の新しい火葬場「市斎苑『旅立ちの杜(もり)』(同市横井町、昨年4月開業)の用地取得を巡る市の損害賠償請求訴訟に対し、奈良地方裁判所が示した「和解案」を受け入れるか否か、市議会の5月臨時会は2日、高裁判決で確定した損害金約1億1640万円について、被告となった仲川元庸市長と元地権者(2人)らの支払い能力を含め質疑を行った。日本維新の会や自民党・結の会からは、「和解せず判決を待つべき」との意見も出たが、市側は被告双方が解決金3000万円ずつを支払い、残りを市が債権放棄する和解案について「拒否するほど不合理でない」と主張。議論は平行線をたどった。