歴史文化
お水取り試別火入り
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東大寺二月堂(奈良市)の修二会(しゅにえ=お水取り)は20日、2週間にわたる本行に向けて物心を準備する前行「別火」(べっか)の前半「試(ころ)別火」が始まった。
午後6時すぎ、行にこもる僧の練行衆(れんぎょうしゅう)11人が、境内にある戒壇院の庫裏に設けられた別火坊に次々と入っていった。
26日からは後半の「総別火」に入る。前行では、声明(しょうみょう)の稽古をしたり、ツバキの造花を作ったりして、3月1日からの本行に備える。
修二会は奈良時代の天平勝宝4(752)年から一度も途切れることなく続き、今年で1271回目となる。