国原譜

葛城市の「こども議会」で要望された市立…

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 葛城市の「こども議会」で要望された市立中学の「机拡張」が本当に実現したのは、最近の明るいニュースの一つではないだろうか。

 

 要望した白鳳中学では、タブレット端末で授業をしていたが、机が狭くて文具やノートが落ちることも。「こども議会」に向けて、全校生徒の意見をまとめ昨年夏の同議会で発表した。

 

 児童、生徒らが議会の仕組みなどを学習するため、仮想の議会を開くこのような取り組みは、多くの自治体で行われるようになった。

 

 ただ、「子どもなのに素晴らしい提案をする」と、その場限りになりがち。葛城市のように施策として実を結ぶのは、極めて珍しいのではないか。高く評価したい。

 

 若い世代ほど政治に関心が薄くなっている。青雲の志があっても、議員になるにはジバン(地盤)、カンバン(知名度)、カバン(資金力)の「サンバン」が必要とされる苦い現実があるからだろう。

 

 サンバンの一つがあるだけで、政策や資質には著しく欠ける議員が日本には多すぎる。政策が実現されるような真剣味のある「こども議会」から、本物の議員が育ってほしい。(栄)

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