今、県政が面白い―と書けば不謹慎と叱ら…
今、県政が面白い―と書けば不謹慎と叱られそうだが、改革推進を目指す山下知事の就任で県施策への注目度がアップ、議論が活発化している。
その最前線となる県議会の6月定例会は本会議での代表・一般質問に次いで常任委員会審議も終えており、週明け4日に議案の採決を行う。
ただ焦点となっている事業見直しに関しては、補正予算案の形をとっておらず、知事が自身の権限で一部事業の予算執行を止めるだけ。議会が賛否について意思表明する場はない。
何しろ県議会では、知事を支える日本維新の会が勢力を伸ばしたものの、対する自民党も過半数を制する統一会派を結成、主導権を固めた。
この状況で山下知事は日本維新の会県総支部の代表に就任。対決の裏に何か秘策でもあるのか。他党も看板政策の一つ関西広域連合全面加入に反対をちらつかせ揺さぶりをかける。
その駆け引きは見物だが、県の将来に関わる課題だけに面白がってもいられない。県民視点で分かりやすい施策と十分練り上げられた施策。知事と議会にはまず何より議論を尽くす努力が求められそうだ。(松)