お釈迦さまは、生まれてすぐに7歩あるい…
お釈迦さまは、生まれてすぐに7歩あるいて、右手を天に向け、左手を地に向けて、「天上天下唯我独尊」と言ったと伝えられる。
生まれてすぐに歩けるはずもないが、発した言葉の意味を、この世で自分より尊いものはない、と解釈している人が多いのではないか。仏教者に聞くと大いなる誤解だという。
他人と比べて自分が最も優れ尊いというものではなく、この命というもの、一人ひとりの誰の命であっても、そのまま尊いという、生命の尊厳を説いたという。
クリスマスほど派手ではないが、きょうはお釈迦さまの誕生を祝う花まつりだ。近くのお寺でも、祝う行事があるはずだ。甘茶をいただいてきてはどうか。
唯我独尊の言葉は、本来の意味とは違い、どうしても偉そうにする政治家などのイメージと重なる。統一地方選前半戦もあすが投票日だ。
政治家たるもの、人々に尽くし慈悲の精神を持たねばなるまい。選挙が終われば威張るような人物かどうか、しっかり見極めたい。選挙運動最終日、天気も回復して、各候補者の最後の訴えが、どこまで響くか。(治)