長かった「統一地方選挙」が終わった。関…
長かった「統一地方選挙」が終わった。関係者は「戦いすんで日が暮れて…」、明暗が分かれた状況だろう。「維新の風」が全国的に吹いた“春の陣”だった。
先日、読者からお電話をいただいた。周辺に80歳以上の高齢者が6人ほどいるが、誰も選挙に行けなかったという。「行きたくても行けない」現状があった。
家族の介護付きで車で行けばいいじゃないか、というのは安易な発想。「投票に行って、万一こけたら周囲に迷惑がかかる。誰がけがの補償をしてくれるのか…」という複雑な思いを語られた。
例えば巡回車が来て、在宅で投票できないのか―という案も話された。高齢者でも社会参加したいという熱い思いの人たちは多いはず。何とか、かなえられないものか。
電話の主は、数回空襲を受けた戦争体験者。逃げ惑う中、目の前でこけた子どもを助けられなかったシーンが、いまだにフラッシュバックするという。毎年、空襲のあった日には、西を向いて合掌することを忘れない。
電話の最後に「戦争だけは、せんといて!」と訴えておられた。この思い、国に届いてほしい。(恵)