共同通信が全国地方議会を対象に実施した…
共同通信が全国地方議会を対象に実施したアンケートで、県内では女性議員がいない「女性ゼロ議会」が昨年11月時点で13議会あった。県と市町村の計40議会中に占める割合は32・5%で、青森に次いで全国ワースト2だった。
女性が1人しかいない議会も八つあり、ゼロ議会と合わせると全体の半数を超える。女性議長も調査時点でゼロ。24議会では過去にも就任歴がなかった。
県では女性の知事や市町村の首長もいまだに誕生していない。全国的にみて、女性の政治参加が遅れていると言わざるを得ない。
女性議員増や活動支援のための取り組みを行っていると答えたのは3議会のみ。女性増に向けては社会の意識改革が必要との意見が目立った。
選挙で選ばれた議員で構成する民主主義議会は、社会の合わせ鏡といえる。しかし、世界的に多様性が叫ばれる中、社会に対して自らが改革する姿勢を示すことも政治の役割だろう。
地方議会では議員のなり手不足も問題だ。その解決にも女性の政治参加が必要であり、真摯(しんし)な取り組みが求められる。(法)