「ラーメン鉢の底の模様が見えるぐらい汁…
「ラーメン鉢の底の模様が見えるぐらい汁を飲んでいるのですか。ダメですね」。主治医からきつい一言があった。高血圧には塩分はいけないからだ。
食事はすべていただくようにと学校で教わった昭和世代である。食べ物を残すことには少々罪悪感があったが、主治医の助言以降は涙を飲んで、汁はできるだけ残すように。
2021年度県民健康・食生活実態調査によると、県民の食塩摂取量(1日当たり)の平均は多過ぎる。健康長寿日本一を目指す県の目標値(8グラム以下)に対して男14.2グラム、女11.3グラム。
筆者と同様に、ほとんどの人は塩分を控えなければならないようだ。また、野菜摂取量は男253グラム、女260グラムと目標値(350グラム)に届いていない。
歴史上、健康オタクとして知られているのが徳川家康。麦飯やイワシを好み、たんぱく質の摂取も心掛けたといわれる。75歳(満73歳)と当時としては長命だった。
「狸オヤジ」と称されるほど、晩年まで頭脳が衰えなかったのはDHA、アミノ酸を多く摂取したためではとの推測も。食生活面では見習いたい。(栄)