県の魅力、ワクワク 「BENTO」で食を世界にPR

県内大学生らメニュー考案 きょうと26日販売
大阪・関西万博の関西パビリオン多目的ホールで19日、奈良県内4大学の学生が約1年かけ、試行錯誤しながらメニューを考案した弁当「万博BENTO」(税込み1000円)が、ついに販売された。準備した弁当100個は1時間ほどで完売。きょう20日と26日も販売し、計3日間で合計300個の販売を予定している。
同弁当の開発に取り組んだ学生は、県内の管理栄養士養成課程がある畿央▷近畿▷帝塚山▷奈良女子―の4大学の学生で、管理栄養士を目指し食育ボランティアサークル「ヘルスチーム菜良協議会」に参加するメンバーたち。県の伝統的野菜や県産の食材を使い、奈良の食の魅力を世界へ伝えようと取り組んだ。世界共通語の弁当(BENTO)と和食文化を紹介しようと、県の声がけで企画された。
メンバー一人一人がメニューを考えて持ち寄り、試食会を何回か開き議論を重ね、やっと完成した自信作。奈良の食の魅力がぎゅっと詰まった弁当となった。
メニューは、清酒の発祥地をイメージした酒粕入りのポテトサラダとそうめんの素揚げの「パリパリ酒粕ポテトサラダ」▷ほうじ茶が香るおにぎり▷奈良漬が入った「奈良和え」▷一口サイズの大和肉鶏が食べ応えのある「鶏肉となすの生姜焼き」▷ハレの日に食べる豪華な卵料理「ふくさ焼き」▷豚肉とカブの柿の葉寿司▷レンコンのカレー餃子▷あんぽ柿のいもぼた―の8品。それぞれのレシピを紹介したカードも用意した。
奈良女子大3年生の豊澤真白さんは「レシピを改良するなどブラッシュアップを繰り返した。味も彩りもバランスがよくなり、奈良の食材をPRできる一番いいお弁当になった」と感無量。近畿大4年生の山中菜摘さんは「いろんな人に興味を持って、奈良を味わってほしい」と笑顔で話した。