エレベーターで上がると、高級ホテルの各…
エレベーターで上がると、高級ホテルの各部屋のように各戸のドアが並んでいた。玄関から靴を脱いで部屋に入ったら、大きな窓からは思わず息をのむ絶景が広がっている。
大阪市内の中心部にある知人の住む高層タワーマンションに招かれた。43階建ての28階部分。地下鉄直通で通勤や買い物に便利だ。文化・娯楽施設が近くにある。
今はコロナ禍で自粛しているそうだが、広いリビングに知人を招いてのホームパーティーも頻繁にあるらしい。少しの時間だけ、映画やドラマに登場している気分に。
都会派生活に憧れる人たちにとって、高価なタワーマンションの人気が絶大なのも分かる。災害時やメンテの問題などがあるが、新築の物件は後を絶たない。
かつて郊外の一戸建てが人気で、大阪通勤圏の県内に数多くの住宅地が開発された。今は都会でマンション暮らしを志向する人が増え、県は人口減に直面。流入人口増が課題だ。
都会になく本県にあるのは、自然、教育、子育てなど住環境の良さ。都会暮らしの魅力に打ち勝つには、その点をもっとアピールしなければ。(栄)