奈良市会、仲川市長に「包囲網」 次期市長選視野に各党、長期政権の弊害指摘

4期目の任期も終盤(7月30日満了)を迎えている奈良市の仲川元庸市長に対し、市議会各党から長期政権の弊害を指摘する声が挙がるなど、進退に関する「包囲網」が広がっている。10日にあった一般質問では、日本維新の会の大西淳文幹事長が市長が新年度予算案に盛り込んだプレミアム付商品券や、中学校給食費無償化など新規事業を指して「新市長に任せてはどうか」と迫る場面も。仲川市長は「物価高騰対策は市民にとって喫緊の課題だ」と反論するなど、にらみ合いの状況が続く。しかし、次期市長選については、現職を含めまだ具体的な動きはみられない。