がん封じの寺・奈良市の大安寺で「笹酒まつり」 竹筒に入った笹酒や笹水を授与 無病息災願い6000人訪れる
がん封じの寺として知られる奈良市大安寺2丁目の大安寺で23日、「光仁会・がん封じ笹酒(ささざけ)まつり」が営まれた。同市の藤影きもの専門学校などの留学生ら15人が着物姿で笹娘を務め、参拝者に竹筒に入った笹酒と笹水を授与した。約6千人が訪れ、無病息災や健康を願い祈りをささげた。
奈良時代の光仁天皇が竹筒で温かい酒を飲み健康を保ったとされる故事に由来する行事。本堂ではがん封じの祈祷(きとう)が行われ、参拝者は秘法の加持を受けた。
初めて訪れたという東京都の主婦石田陽子(55)さんは「お寺の雰囲気の中で(お酒を)頂けて気分がいい。今年は上り調子の年になれば」と笑顔で話した。