歴史文化
奈良県五條市の念仏寺「陀々堂の鬼はしり」 踊る炎 赤々
幸いをもたらす鬼がたいまつの炎で厄をはらう伝統行事「陀々堂の鬼はしり」(国重要無形民俗文化財)が14日夜、奈良県五條市大津町の念仏寺で営まれた。
起源は不明だが、寺に伝わる鬼の面に文明18(1486)年の文字があることから、室町時代から500年以上続くとされる。
午後9時すぎ、鬼の面を付けた3人の鬼役が登場し、高さ1.2メートル、幅70センチ、重さ約60キロのたいまつを掲げ、火の粉をまき散らしながら堂内を巡った。境内は燃え盛る炎に無病息災を願う人たちでいっぱいだった。