鑑真和上ゆかりの瓊花が見頃 奈良市の唐招提寺 純白の花、果物のような甘い香り

中国の渡来僧、鑑真和上が開いた奈良市五条町の唐招提寺で、和上ゆかりの花の瓊花(けいか)が見頃を迎え、特別公開されている。
中国・隋の皇帝、煬帝(ようだい)も愛したという瓊花は、鑑真和上の故郷・揚州市の名花。スイカズラ科で5弁の花を8個付けることから八仙花ともいわれる。和上の没後1200年の1963(昭和38)年に中国仏教協会から同寺に贈られた。
御影堂の庭、供華園ではガクアジサイに似た純白の花が咲き誇り、果物のような甘い香りを漂わせ参拝者を楽しませている。
今年は例年より1週間ほど早く開花し、すでに見頃を迎えている。公開は5月8日までの予定だが、花の状況により早く終了する可能性もある。