「ちゃんちゃん」「ちゃんちゃん」大和路に春を告げる鉦の音 奈良県天理市の大和神社「ちゃんちゃん祭り」
奈良県天理市新泉町の大和神社(塩谷陸男宮司)で1日、大和に春の訪れを告げる神幸祭(県無形民俗文化財)のお渡りの行列が営まれた。田植えの時期を前に五穀豊穣(ほうじょう)を願う祭り。室町時代から続くとされ、お渡りの行列の先頭が鳴らす鉦(かね)の音が「ちゃんちゃん」と聞こえることから「ちゃんちゃん祭り」の名で親しまれる。
同神社の本みこしと摂社・増御子神社のみこし、騎馬武者や時代装束姿の氏子ら約250人の行列が、同神社から同市中山町のお旅所までの約2キロを往復。
お旅所では、「翁舞」や「竜の口の舞」が奉納された。
塩谷宮司は「天候に恵まれてよかった。祭りを通じて、昔ながらの風習や伝統を守っていきたい」と話した。