経済

資産形成の基礎知識を 奈良でくらしの講座「はじめてのNISA、iDeCo」

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専門家から資産形成に必要な基本知識や税制優遇制度について学ぶ参加者=1月24日、奈良市三条本町の県消費生活センター

 奈良県消費生活センターと県金融広報委員会が共催する「くらしの講座」の第2回「はじめてのNISA、iDeCo」が1月24日、奈良市三条本町の県消費生活センターで開かれ、約20人が参加した。1月に新しいNISA(ニーサ=少額投資非課税制度)がスタートし、一般消費者の資産運用への関心が高まる中、参加者は真剣な表情で講師の話に耳を傾けた。

 

 NISAとiDeCo(イデコ=個人型確定拠出年金)はともに資産形成のための税制優遇制度。日本証券業協会金融・証券インストラクターの福井敏雄さんが講師を務め、資産形成に必要な基本知識と新NISA、iDeCoの仕組みやメリット、デメリット、利用時の注意点などを解説した。

 

 福井さんは、低金利、少子高齢化、物価上昇傾向といった社会環境により、将来のマネープランが必要になっていると指摘。貯蓄と投資の違い、投資の基本といわれる「長期・積立・分散」などについて分かりやすく解説した。

 

 資産運用を始める時は、まず自分のお金を使い道別に三つに分類することが重要と述べ、「投資は『当面使う予定がないお金』で行うことが基本」と強調。また「ローリスク・ハイリターンの金融商品はない。詐欺の可能性が高い」と注意を促した。

 

 新NISAについては個々のライフプランに合わせてお金を積み立てたり取り崩したりでき、全ての世代で活用できると紹介。初めて投資を始める人には「最初は比較的リスクの低い商品を、どきどきしない金額で買ってみる。こんなものかと慣れてきたら買い増ししたり、他の商品を購入するとよいのでは」と助言した。

 

 奈良市のパート勤務の女性(57)は「新NISAについて基本から分かってよかった」、田原本町のパート勤務の女性(53)は「イデコについて知りたかったが、自分には不向きと感じた。NISAを始めたいと思っている」などと話していた。

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