現新2人が立候補 住民サービス向上など争点 - 奈良・吉野町長選挙告示
任期満了(2月21日)に伴う奈良県吉野町長選挙は23日告示され、新人で元町職員の山本智康氏(46)と1期目現職の中井章太氏(55)がともに無所属で立候補を届け出て選挙戦になった。同日選挙の町議会議員補欠選挙(欠1)には無所属新人2人が立候補した。投開票は28日。
1期4年の実績とさらなる町政発展のビジョンを示す現職に、行政組織運営の健全化を求める新人が挑む構図。3千人以上の高齢者が暮らす人口6千人の町で、住民サービス向上を望む有権者がリーダーを選ぶ。
山本氏は行政組織の現状を「機能不全」と批判して立候補。しがらみのない町政実現や老朽化した庁舎問題の早期決着を訴える。二つの小学校跡地など町有財産の利活用案も示す。
中井氏は一般ごみ処理の広域組合委託や地域公共交通充実、小中一貫教育学校開設などで実績。災害対策や旧吉野小学校の利活用、新庁舎整備の推進など町政発展の重点目標を掲げる。
投票は28日午前7時〜午後8時まで町内27カ所で行われ、同日午後9時10分から同町上市の町中央公民館で即日開票される。
1月22日現在の選挙人名簿登録者数は5561(男2526、女3035)人。