奈良市ごみ施設、現地建て替え論に危機感 住民ら公害調停確認

老朽化が進む奈良市環境清美工場(同市左京5丁目)の「現地建て替え」を推す声が奈良市議会で強まっていることを受け、工場移転を求める地元の左京地区自治連合会と公害調停申請人の会は5日、同市左京5丁目の左京地域ふれあい会館で「公害調停勉強会」を開いた。公害調停を担当した弁護士らが現状を説明し、工場移転を求めた公害調停合意は「奈良市が約した確たる法的拘束力のある合意だ」と述べ、履行を求めた。 左京地区の住民は同工場の移転と操業停止を求め、2003年8月に公害調停を申請。05年12月に申請人と奈良市との間で工場移転を旨とする公害調停が成立した。