巫女が「うま酒みわの舞」奉奏 大神神社「春の大神祭」

奈良県桜井市三輪の大神神社(鈴木寛治宮司)で9日、国家安泰と五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「春の大神祭」の本祭が営まれた。
崇神天皇の代に国内に疫病が大流行した時、天皇の夢に現れた三輪山の大物主神が告げた通り、大田田根子命(おおたたねこのみこと)を神主にしたところ疫病が収束し、国が栄えたとの故事にちなむ、2000年以上の歴史を刻むとされる伝統行事。8日の大直禰子神社の若宮例祭から、きょう10日の後宴能までの3日間行われる。ただ9日の時代行列は、新型コロナウイルスの影響で4年連続で中止。
本祭の神事では、鈴木宮司が祝詞を奏上。4人の巫女(みこ)が神楽「うま酒みわの舞」を奉奏した。続いて氏子や崇敬会など関係者が玉串をささげた。