社会
下市の丹生川上神社下社が名水利用権を取得、天川の湧水「神泉洞」

水の神を祭る下市町長谷の丹生川上神社下社(皆見元久宮司)が今月、天川村洞川地区の湧水「神泉洞(しんせんどう)」の名水利用権を取得した。全国名水百選にも選ばれた名水で、同神社は「水源を大切に守りたい」としている。
神泉洞は約70年前に地域住民が鍾乳洞観光の資源開発を目的に掘った洞窟に湧く水。1985(昭和60)年に環境省が選定した全国名水百選の洞川湧水群に含まれる。鍾乳洞観光は実現しなかったが、93年に民間事業者が湧水地近くに充填(じゅうてん)工場を建設し、取水販売を始めた。