広陵の櫛玉媛神社古墳は6世紀前半の築造

櫛玉比女命(くしたまひめのみこと)神社が鎮座する広陵町弁財天の櫛玉媛神社古墳が、古墳時代後期前半(6世紀前半)に築かれたことが分かった。墳丘から埴輪(はにわ)が発見され、県立橿原考古学研究所(橿考研)が調査、3月発行の「青陵第165号」で報告した。
同古墳は前方部を西に向けた前方後円墳。墳丘長は約30メートル。後円部には東を正面にした神社の本殿がある。昨年2月、墳丘の木が倒れて埴輪が見つかったと神社から橿考研付属博物館に連絡があった。中川行夫宮司によると、禁足地となっている前方部の墳頂で埴輪を発見したという。