結界つくる縄を選定 東大寺で注連蒔き - お水取り
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奈良市雑司町の東大寺で21日、二月堂修二会(しゅにえ=お水取り)の舞台となる同堂周辺に張るしめ縄を選ぶ「注連蒔(しめま)き」があった。
練行衆が境内を巡拝する社参の後、補佐役の堂童子が二月堂そばにある遠敷(おにゅう)社と飯道(いいみち)社を参拝。それぞれ社前の石段の途中から、下で待ち受ける童子にしめ縄をまいた。
二月堂周辺を結界するしめ縄には童子が受け取ったものを使用。地面に落ちた縄は「塵(ちり)」と呼ばれ、けがれたものとして使わない。
注連蒔き後、童子は二月堂南側の石段や三昧堂(四月堂)横の石段などにしめ縄を張り渡したほか、法華堂(三月堂)前の石灯籠にもしめ縄を掛けた。