宇陀で狩猟体験イベント

有害鳥獣による林業被害が深刻化する中、狩猟に親しみをもってもらおうと宇陀市で16日、シカの狩りなどの体験イベントが催された。狩猟者を増やし、将来的に獣害に悩む林業家らとつなげようと地元の森庄銘木産業(同市菟田野)が市と初めて開催した。奈良、大阪、兵庫から男女13人が参加し、シカの狩猟や解体作業を体験した。
参加者は狩猟歴25年以上の市職員広田晶一さん(49)ら講師とともに、菟田野地域の山中に入った。わな猟では、足跡やフンなどから習性を考えて仕掛けるように指導を受け、くくりわなを設置した。樹皮を食べられた樹木など林業被害の現場も目の当たりにした。