天理24年ぶり4強 3、4月 - 2021奈良スポーツ回顧
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世界規模でまん延した新型コロナウイルス感染症の影響で中止に追い込まれた選抜高校野球大会が2年ぶりに開幕した。県からは天理と智弁学園が出場。2校とも昨春、センバツ出場を決めながら中止の憂き目にあっていた。その悔しさを晴らすかのように両校は、「県勢同士の決勝対決」が現実味を帯びるほどの奈良旋風を甲子園に巻き起こした。
天理は初戦、プロ注目の長身右腕エース、達孝太が10奪三振の好投で、宮崎商(宮崎)を7―1で下した。2回戦も達が強打の健大高崎を封じ4―0。準々決勝は主砲・瀬の3安打など9安打10得点でエースを助け仙台育英に10―3で快勝。4強一番乗りを果たした。準決勝は、左脇腹を痛めた達に代わり左腕の仲川が登板した。投手戦にも投げ負けなかったが、打撃陣にここ一番の1本が出ず、東海大相模に0―2で惜敗した。天理は24年ぶりの決勝進出を惜しくも逃した。