シングルス車いす男子GⅠで中村亮太が3位 大会通して成長 - パラ卓球 第45回全日本オープン選手権大会(肢体の部)
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戦術でパリパラ五輪代表下す
パラ卓球の第45回全日本オープン選手権大会(肢体の部)が3月15、16の両日、兵庫県のグリーンアリーナ神戸で開かれ、大会初日のシングルス車いす男子G1で奈良県勢の中村亮太(日本オラクル)が3位に入賞した。
「体も温まっておらず緊張もあったが、自分らしくプレーするためにサーブから3球目でドライブを仕掛けていった」と話す中村は、積極的に攻め込み予選リーグを1位通過した。
決勝トーナメントは準々決勝でパリパラ五輪日本代表の斉藤元希(ブランテック・東京)を3―0のストレートで下し勢いに乗ったが、優勝した中本亨(三保卓・静岡)と準決勝で最後まで競り合い、2―3で惜敗した。予選の攻撃的なプレーから、さらに攻守の駆け引きを意識し「相手に打たせてミスを呼び込むようにプレーを組み立てた」という。
決勝トーナメントでは、「(斉藤との対戦が)今回の山場と考え、しっかり対策した結果の勝利だった」と中村。「ランク的に上位でこれまで一度も勝てなかった相手にも、戦術をしっかり練れば互角に戦えることが分かった」と話し、優勝を逃がした悔しさをにじませながらも、得たものも少なくないようだった。
▽車いす男子G1予選リーグJ
中村(日本オラクル・奈良) 3―0 佐藤(東京身障卓連・東京)
中 村 3―0 浜上(エール・石川)
中村 3―0 坂本(大日本ダイヤコンサル・大阪)
▽同決勝トーナメント1回戦
中村 3―0 今井(大日本ダイヤコンサル・大阪)
▽同準々決勝
中村 3―0 斉藤(ブランテ ック・東京)
▽同準決勝
中本(三保卓・静岡) 3―2 中村
※記録は県関係のみ
2025年4月19日付・奈良新聞に掲載