義経への思いが形に 川上村、上北山村、御杖村 - 奈良に息づく義経伝説【3】

吉野山(奈良県吉野町)の衆徒(僧兵)に追われ、大峰へと逃れた源義経。ただ逃走ルートは、吉野から険しい峰々を縦走して熊野(和歌山県)に至る「大峰奥駈道」とは異なったようだ。室町時代の軍記物「義経記」では「ここに難所一つあり。吉野川の水上(みなかみ)白糸の滝とぞ申しける」と難所に遭遇した場面が描かれる。この白糸の滝は吉野山の東方、同県川上村西河の「蜻蛉(せいれい)の滝」と推定されている。
吉野山(奈良県吉野町)の衆徒(僧兵)に追われ、大峰へと逃れた源義経。ただ逃走ルートは、吉野から険しい峰々を縦走して熊野(和歌山県)に至る「大峰奥駈道」とは異なったようだ。室町時代の軍記物「義経記」では「ここに難所一つあり。吉野川の水上(みなかみ)白糸の滝とぞ申しける」と難所に遭遇した場面が描かれる。この白糸の滝は吉野山の東方、同県川上村西河の「蜻蛉(せいれい)の滝」と推定されている。