大型連休に入った。今年は連続した長い休みが取りにくい暦とも言われるが、職場仲間と協力して休暇をやりくりしている人もいることだろう。

　楽しさだけがあってほしいのに、栃木県の東北自動車道で計十数人が死傷する複数の事故が起こった。報道では端緒は乗用車の逆走による衝突事故らしい。

　逆走車の運転者は40代男性。よく聞く高齢者ではないのかと思っていると、ある民放ラジオ番組で、逆走を始めた場所とみられるインターチェンジ付近は迷いやすいとの話を聞いた。

　現場に行ったことがないので軽々しく語れない。ただ「初めて」「訪れた回数が少ない」「夜間」の道で間違いやすいのは経験から分かる。

　進路に迷うのはもちろん、燃料は減っていくのにガソリン販売店が見つからず冷や汗をかいたのも一度や二度ではない。多くは紙の地図の時代だが、ナビなどの力を過信すると思わぬトラブルが待っているかもしれない。

　連休後半の4連休で、見知らぬ地にドライブする人の姿も思い浮かぶ。笑い話で済まないことが起こらぬよう、細心の注意でどうぞ良い休日を。(智)