注目された橿原市長選は、自民推薦で現職…
注目された橿原市長選は、自民推薦で現職の亀田忠彦氏が大差で圧勝し、維新公認で元職の森下豊氏を退けた。その意味は大きい。
春の統一選で維新旋風が吹き荒れ、自民分裂のなかで初の維新知事を誕生させ、県議選でも14議席獲得という大躍進をみせた。その勢いのまま迎えた橿原市長選でもあった。
危機感をもった自民は、県連会長の辞任などもあったが、何とかまとまりをみせて選挙戦に臨んだ。一方の維新は、2人の党代表まで投入するほどの力を入れた。
結果を見ると、前回より亀田氏が3割増で、森下氏が1割減となった。過去2回の1000票内外の僅差どころか、8千票もの大差がついた。
固く2万票台を維持してきた森下氏にとってみれば、ショックも大きいだろう。逆に信任を得た形の亀田氏は、自信をもって手腕を奮うことになろう。
とくに財政再建のネックとされた、近鉄大和八木駅前の分庁舎に併設されたホテル問題で、立ち上げた調査委員会を速やかに進めるべきだ。「告訴も視野に」と明言していたのだから、スピード感をもって対応してほしい。(治)