国原譜

少し遅ればせながら初笑い。いかるがホー…

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 少し遅ればせながら初笑い。いかるがホールの斑鳩寄席で落語を味わった。高齢者を中心とした大勢の観客が詰めかけ、笑いの輪が広がった。

 この日は、林家花丸、桂坊枝、月亭希遊、桂笑金と4人の落語家が登場。いずれ劣らぬ芸達者ぶりを見せ、終始会場を沸かせてくれた。

 落語は東京、関西の笑いは漫才が軸との先入観が吹っ飛んだ。上方落語の底力、アマチュアの落語とは段違いのプロの技、テレビ、動画などと一味違う臨場感。

 落語は庶民的であるとともに、古典芸能としての品格があるのが魅力だ。江戸時代のはっつぁん、くまさん、おかみさんが生き生きと現代によみがえる。

 といっても今とは風俗の違いもある。遊郭の吉原や間男など艶笑話が少なくなく、江戸時代の貞操観念は西洋文化の入る明治以降と比べ、随分とおおらかだったのが分かる。これも歴史の勉強か。

 醜聞で悩む今の政治家。芸能人の中には「江戸時代に生まれりゃよかった」という人も多いかも。それはともかく、笑いは免疫力を高めるらしい。ポストコロナ娯楽のおすすめは落語と太鼓判。(栄)

 

 

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