「荒井(正吾)知事はどうするのか」―。…
「荒井(正吾)知事はどうするのか」―。昨秋ごろから県内のさまざまな場所で同様の会話が交わされた。次の県のリーダーを決める知事選に向け、4期目現職の進退が衆目を集めた。
仕事始めの4日、荒井氏は長い沈黙を打ち破り、5選を目指した出馬を表明。記者会見では「奈良をもっと良くしたいとの一念で決意した」と思いを語った。
これまで、固い保守地盤を背景とした選挙戦を戦ってきた荒井氏だが、今回は様相が異なる。高市早苗・自民県連会長に近いとされる元総務官僚の平木省氏も出馬を予定しているからだ。
ただ、同党県連は平木氏で一本化されているわけではなさそうだ。県内市町村長も荒井、平木両派に分かれており、「保守分裂」となる可能性が高い。
両氏ともに同党県連に推薦を申請。同党県連は15日に選挙対策本部会議を開き、対応を協議する予定だが、どのような判断が下されるだろうか。
知事選には日本維新の会と共産党も候補者擁立を模索。特に維新は昨年の参院選でも公認候補が自民党候補の次ぐ票を集めており、今回も動向が注目される。(法)