国原譜

恥ずかしながら、知った寺が一つもなかっ…

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 恥ずかしながら、知った寺が一つもなかった。奈良と三重の小さな寺が集まり、きょう1日に「隠れ寺霊場会」を発足させる。寺ごとの縁日には、住職が法話などを行うという。

 

 地域に溶け込んだ小さな寺は、よそ者感から敷居が高くなりがちだ。住職が兼業のケースもあり、そうなると、ふらりと立ち寄ったぐらいではなかなか会えない。

 

 「もっと身近に」と願う参拝者の思いに応えて縁を広げようと、かねて親交のあった7カ寺がまとまり、活動を始めることになった。

 

 実家近くの古(ふる)寺は、住職が代わって間口が広がり、大護摩たきや火渡り、正月にはぜんざいの振る舞いもあって、地域外から大勢訪れるようになった。手入れの行き届いた境内がうれしくもある。

 

 寺は地域の人々のよりどころで、人が集まるようになると、地域に活気が出る。「寺を身近に感じるきっかけづくりになれば」と霊場会代表の池口隆寛地蔵院住職。

 

 大寺院で住職に会うのは大変だが、小寺院は身近に接する住職の人柄も魅力となる。縁日に住職を訪ねて7カ寺を順に巡るのも楽しそうだ。(増)

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