先日、委員の委嘱を受けた奈良工業高等専…
先日、委員の委嘱を受けた奈良工業高等専門学校運営諮問会に出席。悩みを持つ学生らに対する同校の支援体制などについて説明を受けた。
近年の傾向としては、メンタルが起因と思われる学生の悩みが増えているという。過度なストレス社会の中、学生の心も以前よりも弱くなったとみられる。
そうした中、新型コロナウイルスの感染拡大が起こった。同校でも一時、遠隔授業などの対策が行われ、学生たちの学習環境にも大きな変化があった。
同校は専門的な知識を学ぶ高等教育機関といっても、1、2年生は義務教育を終えたばかりで、まだ子どもといえる年齢だ。現状では学生たちにコロナ禍による顕著な変化は見られないというが、自分の心の傷に気付いていないだけかもしれない。
今後、学生たちの変化を注意深く見守る必要がある。諮問会の委員からも危惧の声が挙がり、卒業後も含めて学生たちの相談に対応できる体制づくりを同校に求めた。
同様の問題は同校だけでなく、全国の児童・生徒・学生にも当てはまるだろう。大人による注意深い見守りが必要だといえる。(法)