【大阪・関西万博】「万博の次は奈良に」 奈良県が便利な観光ツール案内 AIが旅プラン提案「ならいこ」

「万博の次には奈良にお越しください」―。奈良県は15日、大阪・関西万博の関西パビリオン多目的エリアで始まった「ALL NARA MARKET(オール・ナラ・マーケット)」の一角に、観光ウェブサービス「ならいこ」などを案内するブースを設け、国内外からの来場者に奈良観光に便利なツールや商品を紹介した。
「ならいこ」は、サイト(https://naraiko.pref.nara.jp)上で特に行きたい場所や生年、性別、気になるワード、日程などを指示に沿って打ち込むと、人工知能(AI)がその人の好みに合った、日帰りや一泊程度の動画付きの奈良旅プランを提案してくれるツール。英語版もあり、昨年12月に開設されてから4月までに約3万件のアクセスがあったという。
また、奈良と大阪の十数カ所の観光施設を2日間、定額で巡ることができる「大阪・奈良 楽遊パス」を案内する多言語のチラシや、奈良観光全般のパンフレットなども用意。県観光戦略課の担当者らはモニター画面や各言語の資料を用いながら、ツールへのアクセス、操作方法、便利な使い方などを説明し、多彩な奈良旅の魅力をアピールした。
同課担当者は「このブースはまず、奈良の旅に便利な『ならいこ』の存在を知ってもらうことが目的。自分に合ったスポットを見つけることで奈良を訪れるきっかけにしてもらえれば」と万博での認知度アップに期待した。
大阪市内から訪れた社団法人代表の白石陽子さん(55)は「外国の人と仕事をする機会が多く、今年の夏も50人ほどを日本に招く。『ならいこ』は英語版もあり、魅力が点在する奈良の旅でそれぞれにプランを立てて巡回するには便利なようなので、ぜひ使ってみたい」と話した。