奈良おもちゃ美術館 3月20日に開館

国内外 5千点
「木育」がテーマ 児童書カフェも
3月20日開館する「奈良おもちゃ美術館」の竣工(しゅんこう)式と報道向けの内覧会が28日、奈良県三郷町立野北3丁目のFSS35キャンパスの同施設で行われた。
国内外の約300種・5000点のおもちゃを集めた同館は、多世代交流を目的とした「木育」がテーマの体験型施設。同町からの指定管理を受けて社会福祉法人檸檬会(和歌山県、前田効多郎理事長)が運営する。
全国で13館目で、関西では初。初年度の来場者約5万人を見込んでいる。
竣工式で木谷慎一郎町長は「互いに尊重しながら共生できる人とつながる町、すこやか未来都市さんごうを目指して愛される施設になってほしい」とあいさつ。
館内にはこまやけん玉など日本の伝統遊びから世界の珍しいおもちゃを展示するほか、古都・奈良の街並みを表現した「おもちゃの平城京」や大和野菜の収穫遊び、県産の木材を使ったものづくりワークショップなど県の魅力を体験できるコーナーもある。
このほか、絵本や児童書をそろえたライブラリーカフェやミュージアムショップなども併設。
同館監修の東京おもちゃ美術館の多田千尋館長は「おもちゃは人が生まれて初めて出会うアート。木の香りのするミュージアムになれば」と話した。
開館日の3月20日はドミノ倒しやシャボン玉ショーなどオープン記念のイベントを開催。営業時間・チケット購入方法は公式ホームページを参照。