笑う門には福来たる 小中学生4人が「初天神」や「ろくろ首」など落語を熱演 奈良市で「新春こども寄席」
奈良市南永井町の市南福祉センターで11日、バンビ落語研究会(青木文代表)の児童生徒による「新春こども寄席」(同センター主催)があった。「保谷亭小円楽」こと青木紹くん(小4)が「笑う門には福来たると言います。万が一面白くなくても一生懸命笑ってたくさんの福をお招きして」と集まった地域の高齢者ら約30人を前に口上を述べた後、同会の小中学生4人が「初天神」や「ろくろ首」などの演目を披露した。
同研究会は、春日公民館(同市南京終町1丁目)や広陵町内の公民館で月1回土曜、サラリーマン落語家の「伴美家羽寝」こと近田昌良さん(57)の指導で稽古する県内の小中学生と保護者でつくる愛好会。同日は青木くんのほか、伴美家寧楽(小4・高橋知隼)くん、広福亭月(小5・竹村奈那子)さんらが熱演した。
演目「ぜんざい公社」を披露した「広福亭竹児」こと竹村一希さん(中1)は「ちょっと忘れたところもあったけれど、皆に笑ってもらえて良かった」と満足げ。落語好きでこの日を楽しみにしていたという奈良市東九条町の望月季子さん(88)は「面白かった。これからの活躍が楽しみね」と目を細めた。